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三脚はどれを購入すればいい?!そして、僕は三脚難民となった。

三脚選びで迷っていますか?三脚の購入は本当に迷いますよね。その気持ち、とてもよくわかります。初めて購入する場合は特に迷うと思います。はい、それは僕です。

とにかく僕は三脚に関して全くの無知でした。カメラ友達はいないので(募集中です)「三脚」というキーワードでGoogle先生に相談してみると、約 16,100,000 件の情報が・・・僕は、この情報の海から信じることのできるものを見つけ出して、絶対にいい買い物をしたいと考え、毎日毎日「三脚」を検索し、物色し始めました。そして、三脚難民となってしまったのです。

今後、同じような三脚難民が出ないよう、どういった経緯で自分に必要な三脚を絞っていったのかを公開します。

三脚を購入するに至った理由

三脚を購入する理由はそれぞれだとは思いますが、僕は”クイックシューを無くした”というものでした。あれ、三脚については無知なんじゃないのと思うかもしれませんが、安心してください。無知です。そもそも、使用していた三脚は、東芝の「TPD−41」というもので、ビデオカメラ用の三脚を使っていました。父親が使っていた三脚をもらったのです。多分20年以上前くらいの代物だと思いますが、十分使えました。(僕の使用範囲で)

Comfreak / Pixabay

三脚のことを調べ続けた結果、僕は三脚難民となった

じゃあ、この三脚を選ぶにあたってどういったことを考えなければならないのか。僕はマジで三脚が欲しいんだけど、全くの無知でありサラリーマンの限られた予算の中で購入しなければならないんです。とにかく必要な情報を集めて、まずは三脚というものを知る必要がありました。

  • 価格
  • 用途
  • 仕様
  • メーカー(デザイン含む)

情報がたくさんあるので、必要なものだけピックアップ。

まずは三脚について調べる

三脚を使用する目的は”カメラのブレを防ぐ”これに尽きる。ブレるような三脚ではダメ。あまりにも僕は無知すぎたので、まずはとにかく三脚と、その用途について調べてみた。

  • プロやハイアマチュアは三脚部と雲台部を別々に購入、組み合わせている
  • 三脚には様々な径があり、太ければ太いほうが頑丈。
  • 材質はカーボンとアルミがある。
  • 雲台には3Way、2Way、自由雲台がある。
  • 3段、4段、6段と様々あるが、段数は少ないほうが頑丈。
  • 2,000円〜100,000円越えまで価格帯も様々。

で、まず究極の結論からいうと「価格の分だけ安定し、安全で頑丈」ということは間違いないです。よし、じゃあ100,000円の三脚を・・・とはならないですよ。毎月決まったサラリーで生活しているのでね。

予算は気にしない。最高の品を!という方へ(非該当の人はスルーでOK)

100,000円以上の予算がある方はメイン三脚を”ジッツオ”と”クイックセット”というメーカー二択で選択し、トラベル用とか登山用も全てこのメーカーで揃えることで間違いありません。トラベル用でも100,000円程するので、メインとサブと雲台を合わせて250,000円くらい予算があればもう、向かうところ敵なし!これ以上迷う必要はないと思います!悩み調べる必要はありません。

僕は残念ながら予算がありませんので、これ以上はもう。。。レビューもできないし・・・トホホ(泣   でもいつかは手に入れるぞ!!

限られた予算の中で最高の選択をするために

はい、ここから現実の話をしましょう。現実はいつも厳しい。夢は夢です!僕はいつでもコスパを重視(貧乏性)しているのです!三脚って3000円くらいだろうなーなんて思ってたんですが、価格を見て仰天しました。初心者であれば「えぇっ!三脚に50,000円!?はぁぁぁぁぁああーーーあぁぁ?!?」って思いますよね。僕も調べる前は信じられませんでした。「誰が三脚に20000円も50000円も出すかーっ!」って思ってました。でも、調べれば調べるほど金銭感覚が麻痺してわかってきました。

大まかに価格帯による需要層はこのように分類できます。

  1. 5,000〜15,000円→一般家庭用(家族写真など)
  2. 15,000〜40,000円→写真入門者クラス(旅行、風景、建物)
  3. 40,000〜60,000円→アマチュア(材質がカーボンで軽量)
  4. 60,000円〜→ハイアマチュア、プロ

「1」の一般家庭用ですが、子供のイベント(運動会やお遊戯会)のビデオや写真、家族の記念写真などに使うごく普通の安い三脚です。一年に4〜5回の使用頻度であれば20年くらい壊れないものもあると思います。(プラスチックは壊れると思いますが、スチールやアルミであれば。)一眼レフを使わない家庭でカメラが趣味でなければこのクラスをおすすめします。十分です。

「2」の写真入門者クラスは、一般家庭や家族写真はもちろんのこと、ミラーレスや一眼レフの入門者クラス向けの価格帯になります。メーカーによってはカーボン製もあります。フルサイズの一眼レフの場合はレンズの選択により耐荷重が不足する場合があり、後々買い直す場合を考えると次の価格帯を選択したほうが後から幸せになりそうです。ここから上の価格帯はラインナップも多く、用途や個人の考え方により絶対にコレ!というものはありません。やはり実際に店に足を運んで現品確認をする必要はあると思います。

「3」のアマチュアクラスについて、なぜアマチュアとしたかというと写真が趣味でフルサイズを持っているということに着眼して分類しています。フルサイズの一眼レフでも耐荷重を満足できるラインナップがあります。また、カーボン製で軽量化されており、APS-Cサイズでも予算に余裕がありカーボン製を狙う場合はこの価格帯を選択しても良いと思います。このクラスはまだ雲台がセットで販売されている形も多いです。写真を趣味とし、入門者かつカーボン製を狙う方はこの価格帯が良いです。

「4」のハイアマチュア、プロクラスはもう言わずもがなという感じですね。予算がなく素人の場合は確実にオーバースペックになると思われますのでスルーしましょう。予算があれば迷わずこの価格帯を選択してください。一生の宝物になることは間違いないでしょう。ハイアマチュアやプロとなると使用頻度も求める耐荷重も一線を越えます。これに耐えうる三脚がこの価格帯です。もちろん雲台は別売りで。

用途により様々なラインナップ

turnermurakami / Pixabay

ラインナップは用途により様々あり、「何を重視するか」が重要になります。大きく分けると、

  • 移動重視形
  • 安定重視形

という二つに分かれます。

移動重視形では、軽量でコンパクトな分、安定性を失います。

安定重視形では、重量がある分、移動性を失います。

また、安価であるほどこの差が大きくなり、高価であるものはこの差がある程度埋まってきます。(限界はあります)つまり、「メイン」と「サブ」といった形で2つ以上三脚を購入することが理想です。こうなると写真に対する想いが大きな要素となります。

仕様による違い

仕様には様々ありますが、大切なポイントは、

  • 雲台タイプ
  • 雲台耐荷重
  • 雲台重量
  • 本体(三脚)耐荷重
  • 本体重量
  • 最高全高
  • 最低全高
  • 縮長
  • 材質
  • パイプ径
  • 段数
  • 水準器
  • クイックシュー

まだオイルフリュード等あると思いますが、まずはこのくらい見ておけば良いと思います。必要に応じて確認してください。で、こんなにいっぱいあって何を見れば良いんだと思いますよね。ちょっとこれを書いちゃうとものすごいめんどくさい文字数行っちゃうんで、省略します。Google先生に聞けば必ずいろいろなサイトが出てきますので、確認してください。細かいことはまた別の機会に書きます。

この中でもさらに大切なのは、耐荷重と本体重量と最高(最低)全高です。

耐荷重は使っているカメラとレンズの重量をよく考えて(もちろん雲台の重量も)耐荷重を選択してください。必要な耐荷重は載せる機材の2倍程度を目安とすれば安心のようです。

本体重量は自分が持てるかどうか、持って歩けるかどうか、体力と相談です。個人的には若いうちはアルミの重量があるもの、筋力が落ちている場合はカーボンで軽量なものを選択すれば良いかなと思います。

最高(最低)全高については、自分が必要な高さをきちんと考えておいてください。但し、最高というのはセンターポール(補助的に使うのが望ましいもの)を伸ばした高さになるので、そいつを伸ばさない高さで検討したほうが幸せになれそうです。センターポールを伸ばすと安定性が失われることを理解しておいてください。

雲台と三脚の重量についてはバランスなどもあるのでよく考慮してください。また、三脚の重量がある方が風等で倒れにくくなります。

メーカーについて

Jeffdiabolus / Pixabay

やはり、メーカーで得意不得意があるようです。また、海外製と国産で好みも分かれますし、購入者側の先入観や価値観があるので一概にどれが良いとも言えません。でも、初心者であれば真っ白なキャンパスの心なので、どこが良いなんてさっぱりわからないですよね。調べて歴史的な背景までわかってきた気がします。

  • SLIK(スリック)・・・国産で価格、種類ともに幅広いラインナップを揃える。
  • Velbon(ベルボン)・・・国産で価格、種類ともに幅広いラインナップを揃える。
  • Manfrotto(マンフロット)・・・イタリアのメーカーで世界大戦中は機関銃の台座を製造。信頼感もあるが特にデザイン性が高い。価格、種類ともに幅広いラインナップを揃える。
  • GITZO(ジッツオ)・・・フランスのメーカーだったがマンフロットの傘下となり2005年から生産拠点はイタリアに移った。世界大戦中は機関銃の台座を製造。信頼感がありプロがよく使う。風景写真家は7割がGITZOを使っているらしい。デザイン性も高い。
  • QUICK-SET(クイックセット)・・・アメリカのメーカー。こちらも信頼感がありプロがよく使う。ロケや取材等で主に使用される。シンプルで頑丈。HUSKY(ハスキー)が有名で商品名が社名と間違えられるほど。

メーカーに関しては好みですね。かなり悩みます、でも、ここは予算やデザインの消去法で行ってください。信頼性等は当たり外れももちろんあるし、要は価格で変わりますから。余計なことを書くとさらに迷走してしまうのであんまり書かないようにします。調べすぎるのも悩みものですね。

まとめ

さぁどうだったでしょうか。三脚選びの大体の雰囲気はつかめたでしょうか?描きたいことがありすぎてごちゃごちゃとしてしまいましたが、まとめるとこういうことです。

予算のある人

今すぐに迷わずジッツオの三脚かハスキー三脚をゲットすること!なるべく径が太いもの。で、移動用(トラベル等)にマンフロットかベルボンの小さいやつをゲット!

予算のない写真入門者

この人が一番困る。予算にもよるし、写真に対する気持ちもあるから。一概には言えないが、ミラーレスかフルサイズじゃない一眼レフを持っていてこれから写真は続けたいと思う場合はせめて20,000円以上のを買おう。径も太い方が良い。体力、筋力に自信がある人はアルミでいい。車移動もアルミで良い。電車移動と筋力に自信がない人はカーボンにしよう!でも、カーボンだと40,000円以上必要かも。筋トレするか、予算あげるか検討してほしい。トラベル用やコンパクトタイプはミラーレスなら良いかも使れないが、一眼レフの場合は避けよう。まずはメインの三脚をゲットするべきだ。流れとしてはメインを購入、次にサブという感じだ。ミラーレスの場合はこの限りではない。(軽いので)しかし、正直、細かいブレの話よりも先に、構図や他の技量を磨く方が先かもしれない。とりあえず今買えるもので撮って、撮りまくっていこうぜ!

予算のない写真中級者

メイン三脚が欲しくて、写真をやめる気がなければ、頑張ってもうちょっと貯金しよう。そしてジッツオかハスキーをゲットした方が幸せだ。中級者は今すでに三脚があるはずなので、もうちょっと我慢だ。今あるもので咲きなさい。トラベル用などはいろんな種類が出てきているので、こちらを検討している場合はベルボンかマンフロットで決定だ。小型でLCCの機内持ち込み可能なものも充実してきている。(安定感云々は別の話で)

予算のない上級者

僕から伝えられることは何もないでしょう。お師匠と呼ばせてください!


どれにも共通しますが、お店で触れるものがあれば確認してください。手に持って操作して初めて良し悪しの判断が付くものだと思います。実際の僕もそうでした。いろいろ探した結果、最終的に実物を触ってみて、運命的なものも感じた上で購入しました。自分が納得できる買い物が、一番コスパの良い買い物だと思っています。

今回、具体的な商品やブレの度合い等には触れていませんが、また別の機会に書いてみます。三脚選びって、悩み始めると本当に何日間も悶々とします。予算がないけど欲望があって、、、苦しかったです。まさに三脚難民でした。でも、それを乗り越えて買った三脚は宝物です。大切に使える気がします。今度、レビューを含めて紹介します。

みなさんも素敵な三脚に出会えますように。